夏休みに　主人のお父さんが

わが家に遊びにきてくれました。

 

電車と　バスと　飛行機での大移動。

７０歳を過ぎて体を動かすのも大変なのに

遠いところから来てくれた　お父さん。

 

口数は少ないけど　私が話しかけると

いろいろ教えてくれる　お話上手なお父さん。

 

自分から話すのが　苦手なだけ。

だから　いつも私から声をかけますね。

 

お父さんは　主人にも話したことがないこと

私に話してくれました。

 

お父さんが小さい時に

ガキ大将から　泳ぎ方も　魚の採り方も

教えてもらったこと。

 

おうちが貧しくて　高校に行けなかったけど

働きながら夜間高校に通って　大学にも行ったこと。

 

スポーツや魚釣りが大好きなお父さん。

「誰か一緒にいてくれる人がいるからできるんや。」

そう教えてくれた、お父さん。

 

今は　一緒にできる相手も少なくなったけど

私たちと一緒に　楽しんでくださいね。

 

毎日日記をつけていることを教えてくれた　お父さん。

「最初のページに　好きな言葉を書いてるんや。」

そこには、こう書かれていました。

 

「受けるを忘れず　施すを語らず」

 

自分が受けたことを忘れず　いつも感謝して。

自分がしたことを人に言わず　いつも謙虚に。

 

お父さんの姿　そのままですね。

 

口数の少ないお父さんは　１つ１つのことに

「ありがとう」「おいしかった」「たのしかった」

と言うことは　ほとんどないけれど

最後にこう言ってくれました。

 

「ほんまにのんびりできました。満喫できました。」

 

お父さんは　言葉ではなく

その姿で　感謝してくれてたんだ。

 

きれいに平らげたお皿が　「ごちそうさま」のことば。

自然を見てのんびりする姿が　「楽しい」のことば。

私がごはんを用意する時　片付ける時　布団の支度をする時

その様子を見ながら　「ありがとう」と思ってくれたんだ。

 

お父さんのことばが分からなくて

ほんとうに　ごめんなさい。

 

語らなくても　お父さんは　本当に温かい方です。

 

お父さん　私は先に神様の御言葉を聞いて

神様のことを学んでいます。

神様がお父さんを愛する心で

私も　お父さんを愛したいです。

 

だから　私の考えのまちがいを　しっかり直しますね。

お父さんのよさを　もっと発見して

もっとお父さんを　大好きになりたいです。

 

「主人のお父さん」から

「私のお父さん」と言えるように。

 

お父さん　また遊びに来て下さいね。

今度は　もっと神様に近づいて

神様の心で　お父さんをお迎えしたいです＾＾

 

（2015年8月の記事をリライトしたものです。）