こんな夢を見た。
それは、小学生の頃に見た
だいぶ昔の夢である。
私は、幼稚園のジャングルジムで
友達と遊んでいた。
空は青く、その日はとても晴れていて
心地の良い昼間のことであった。
この楽しい時間が
このまま続くのだろうなと
無意識に感じながら遊んでいた。
だが空は、いつの間にか
真っ黒になっていた。
夜を感じたのは確かであったが
いつもの夜のような、深い青ではなく
本当にただひたすらに、黒い空であった。
担任のえり先生が
「逃げて」と、私たちに言った。
同時に、幼稚園の中心に広がる中庭に
炎をまとった飛行機が
すべりこむように倒れてきた。
真っ黒な空に、飛行機から出る炎の
赤やオレンジが映えていた。
私は、その光景の
非現実さに見とれていたが
よくないことが起こっているのも
感じていた。
体が「敵だ」と感じていた。
映画のワンシーンのような
燃え盛る飛行機からは
人は、だれも降りてこなかった。
燃えているのだから、中にいる敵は
死んでいると考えるのが
当然かもしれないが
私は「中に人がいる」と
まっすぐに思った。
気づいたら、えり先生は
負傷し、倒れていた。
私たちは、先生のところに駆け寄った。
先生は、笑顔だった。
ガラスの破片が刺さっていた。
敵にやられたのだろうか。
私には先生に何が起こっているのか
あまり分からなかった。
「戦って」
先生は、そう私たちに言った。
5,6歳の、何の力もない私たちが
正体も分からない敵に勝てるとは
到底思えなかったが
先生の言葉を聞いたとき
私たちは、ガラスの破片が散らばる
廊下を走り出していた。
恐怖も感じていたが
私たちは何でも出来る気がしていた。
どこかに落ちていた
「卵の殻」を武器に、私たちは
見えない敵に立ち向かっていった。
なぜ卵の殻を武器にしたのか
敵は一体何者だったのか、分からない。
眠りから覚めると、いつもの青い空だった。
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投稿者プロフィール
- 高校2年生です!洋楽と映画に加えて、最近はファッションにも興味ありのお年頃です☆たった一度のセブンティーンの時間を思い切り楽しんでいくぞーーー!!
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