朝ごはんの時間

カットしたオレンジが

主人の手から　ポロリと落ちた。

 

よつばが　オレンジをほおばった。

口からポロリと　オレンジが落ちた。

 

「あ　もらい落ししちゃった。」

よつばが　こそっとつぶやいた。

 

もらい落し。うまいこと言ったね。

 

もらい落しした　主人とよつばは

ふたりで朝から大爆笑。

ふたりを見ている私も　もらい笑い。

 

 

そういえば　生活の中には

いろんな「もらいもの」があるなぁ。

 

くしゃみを見ると　私もくしゃみする

「もらいくしゃみ」。

 

あいさつされると　私もあいさつしたくなる

「もらいあいさつ」。

 

助けてもらうと　私も助けたくなる

「もらい助け」。

 

元気な人を見ると　私も元気になってくる

「もらい元気」。

 

 

でも　よいものが

周りにはない時もある。

 

イライラや　トゲトゲを

もらいそうな時もある。

 

だから　神様は

こう　教えてくれた。

「よい時も　大変な時も

　いつも　私を呼びなさい」

 

神様は　呼んでくれたら

その人に　笑いかけてくれる。

真剣に　聞いて　答えてくれる。

一緒に　涙も流してくれる。

 

そして　最後に　笑顔で

「大丈夫　必ずよくなるよ」

と　おっしゃる。

 

慰められて　安心して

笑い　また涙が出る。

 

どんな時も　よいものをもらえる。

 

 

 

毎日　生きている中で

どれほど　たくさんの

「もらい笑い　もらい泣き」が

存在しているだろう。

 

だれかの笑顔に　助けてもらい

だれかの涙に　教えてもらい

ひとりひとりが　一緒に生きている。

 

 

自分の笑顔　自分の涙も

どこか　だれかのところで

生きているのだろうか。

 

 

もらい笑いも　もらい泣きも

ひとりじゃ　もらえない。

 

一緒にいてくれて　ありがとう。