仕事柄、食関連のニュースは頻繁にチェックする方なのですが、
最近大きく取り上げられているニュースにこんな単語がありました。
― “食塩中毒”
この時期、食中毒はよく聞くけれど
「食塩」 中毒とは恥ずかしながら初耳でしたΣ(゜Д゜)
ニュースによると、事件が起こったのは2015年で、亡くなったのは、預かり保育中だったわずか1歳の乳児。保育所経営者である容疑者が逮捕されたとのこと。
塩分補給のつもりで、液体に食塩を溶かしたものを与えたと供述している。
生活に欠かせないと言えるほど身近にある「塩」によって、尊い小さな命が奪われてしまった事実には本当に心が痛みました。
一方で、最近は夏になると熱中症対策として塩分入りの飲料や飴がたくさん売られています。
ここ数年の猛暑で、汗をかく分ミネラルを摂取すべきということはもはや常識のように認知されているように思います。
食塩中毒についてニュースで初めて知った私はこう思いました。
―こういう情勢の中で、大人がちゃんと知らないで子供にもそのように与えてしまってはまずいのでは…?!(゜゜;)
自分も知らずに接してはいけないと思い、
乳児に必要な食塩の量が実際どのくらいなのかを見てみました。
厚生労働省によると、
乳児の食塩摂取の目安量は
0~5ヶ月で0.3g/日
6~11ヶ月で1.5g/日
となっていました。
(栄養成分としての目安のため、1歳以降の規定は特になし。)
身近な塩分入り食品と比較すべく、
仕事帰りにちょっと検証☆
✨いろはす塩レモン
今年の新顔(^-^)気温が上がった日、帰り道に一気飲みしてしまった…
☆成分データ☆
ナトリウム 40mg/100ml
→食塩相当量は約0.1g/100ml
(表示に載っていなくても、ナトリウム含量(mg)×2.54÷1000で食塩相当量(g)を計算することができます。)
塩の文字はありますが、塩味!という感じはしなかったです。
でも飲みやすい分、ジュース感覚で与えてしまうと知らず知らず塩分を摂らせすぎてしまう危険性には注意しないといけないのかもなと思いました。
体格による差はあれど、1歳児の場合、小さじ1杯程度(5~6グラムほど)の食塩の摂取で致死的になる、と説明している記事もありました。
この量を摂るとなると水に溶かしても結構しょっぱいし、そもそも子どもが嫌がるだろうな…という感じです。
これだけを見ると、
子供に与えるものに気を付けることは大前提ですが、砂糖と塩を間違えるとかしない限り、
正常な食生活で頻繁に食塩中毒が発生するとは考えにくいように思いました。
「正常」ならば……
乳児の食塩中毒の背景にあったものは、
無知よりもむしろ
―” 虐待 “
調べていてこのことを知るようになりました。
故意に塩分を摂らせて苦しめ、死亡させてしまう、そういうケースが多かったのです。
乳児は大人のように自分で水分を取ることができません。体の調整機能もまだ弱いです。
そんな子達が、心ない大人たちによってこういう形で苦しめられてしまう実状…いたたまれない気分になりました(TT)
良いものが間違った考えのもとで間違って使われることが、人を死に至らしめるほどに恐ろしいことです。
虐待のない社会になるように
すべての子供が笑って生きられる社会になるように
私にできることは何だろう…
いつものように食ニュースを深めるつもりが、
思わぬ所で深く考えさせられる機会になりました。
投稿者プロフィール
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大学生の時に摂理に出会い、現在は夫と子供たち(5歳3歳)と4人暮らし。
子育てしながら縁あって地元の群馬県に転職、地元企業への技術支援の仕事をしています。
好きなことは食べることとパッケージ裏の成分チェック。食品と、最近は化粧品も見ます☆
サイト管理人です。リクエスト等お気軽にどうぞ(^-^)
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